吉本興業による1日体験型の「SDGs人材交流留学 漫才ワークショップ」が10日、都内で開催され、NON STYLE石田明(41)が講師を務め、東大の学生ら16人が受講した。吉本興業と東大が今年3月に立ち上げた「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト」の一環として行われた体験活動プログラム。

ワークショップでは、石田が漫才についての講義を行ったほか、司会を務めたお笑い芸人の天狗が漫才を披露。学生らはコンビを決め、実際にネタ作り、ネタ合わせを行い、最後に8組が漫才を披露した。

8組の中で、石田賞を受賞したのはコンビ名、39太郎(さんきゅーたろう)で、ともに東大1年の大島凛太朗さんと野口賢太郎さんのコンビ。舞台は火星で、前澤友作氏がお金を配ったり、剛力彩芽も登場するなど、笑いを誘った。

石田は「最初は、たった半日で漫才ができるとは思わなかった。でも、のみ込みも早いし、メモをするポイントをしっかり抑えているのがすごい。漫才の骨組みは渡したが、それを使っていなかったのもすごい。うちの若手も頑張らないと」と講評した。NSCで授業も行っており「お笑いはコミュニケーションツール。学生生活でもこれからの社会人生活でも、何かヒントになるんじゃないかと思う」。39太郎の野口さんも「プレゼンの力とか相手に伝える能力をこれまで培ってこなかったので、今日の講義や漫才の練習で、そういう力がついたと思う」と話した。