俳優井浦新(47)が27日、都内で行われた、映画「かそけきサンカヨウ」(今泉力哉監督、10月15日公開)の完成報告会に出席した。

作家窪美澄氏が14年に発表した同名短編小説を実写映画化。高校生陽(志田彩良)の葛藤と成長が、同級生陸(鈴鹿央士)との淡い恋愛感情を交えながら描かれている。

井浦は、陽を優しく見守る父親、直を演じる。「繊細さが求められる現場」だったといい「親子の距離感を細かく細かく確かめながらやっていた。現場で生まれる俳優の繊細なお芝居を監督が受け入れてくださった。共通認識を持ってできました」と胸を張った。

そんな今泉監督からは、かねて「憧れの存在」と慕われる。MCに「そうですよね」と振られると「それ、僕も恥ずかしいですよ」と照れ笑いを浮かべた。

また、物語の起点となる「自分史上一番古い記憶」について問われると「父の故郷の山形」と回答。「見慣れたふるさとの景色が白く染まっているところや白い雪の音、寒さなどを覚えています」と懐かしがった。