千葉のご当地スターJAGUAR(ジャガー)さんが、出身地である「ジャガー星」に「帰還」したと所属事務所が発表したことを受け、交流の深かったイラストレーターみうらじゅん氏(63)が6日、思い出をつづったコメントを寄せた。みうら氏は、JAGUARさんからある日突然「ジャガー星人」と認定された衝撃を回想しながら、旅立ったJAGUARさんを温かく送り出した。

    ◇    ◇    ◇

80年代半ば、千葉テレビの「ハロー・ジャガー」という番組にグッときて以来、事あるごとにジャガーさんとコンタクトを続けて参りました。対バンをしたこともありましたし、ジャガーさんの名曲「ファイト! ファイト! ちば」を何度かデュエットもさせて頂きました。たとえ辛いことがあっても、楽しかった思い出をいつも心に抱いてと優しく諭すジャガーさんの歌声に今でも涙が込み上げてきます。ある日、「JUNとJAGUARは同級生!」というCDが送られてきて、何と僕もジャガー星人だった事実を知らされました。

先に帰還されましたが、いずれ僕もそちらに向かいますね。地球での活動、お疲れさまでした。そして、最後までカッコ良かったですよ ジャガーさん!

みうらじゅん

(イラストレーターなど)

 

▼2人の交流は深く、JAGUARさんは過去に、みうら氏との対談の中で「ジャガー星から宇宙船ジャガー号に乗って地球に来た記憶がよみがえった」ことを明かしている。みうら氏はJAGUARさんのベストアルバム「ジャガーさんがベスト!」の選曲・監修も携わった。

「ジャガー星人」にはこれまで、みうら氏と俳優原田龍二(50)が認定されている。原田も5日に「ジャガーさん、ご帰還されてしまったのですね…それが地球に残された我々ジャガーチルドレンへのメッセージそのものなのでしょう。ジャガーさんの生きざまを思い出し、『人に優しくするとはどういう事なのか』いま一度、改めて考えてみたいと思います」などとコメントを寄せていた。

JAGUARさんは85年から千葉テレビ(チバテレ)の放送枠を個人で買い取り番組を放送するなど、千葉を中心にミュージシャン、タレント、実業家として活動。最近は日本テレビ系「月曜から夜ふかし」出演などで、全国区の知名度となっていた。所属事務所によると、現時点では地球に戻る予定はなく、地球で生の姿を見せての“芸能活動”は見納めとなる。一方で、「ジャガー星の電波」を使ってツイッターでの発信は続けていくとしている。