NHK前田晃伸会長の定例会見が4日、東京・渋谷の同局で行われた。

おおみそかの「第72回紅白歌合戦」のテーマは「Colorful~カラフル~」に決定。紅と白を分けず、グラデーションにデザインされた番組ロゴも注目を集めた。

担当者はテーマについて「色を失った今、2021年に、改めて紅白を通じて色とりどりな気持ちを取り戻していただきたい思いを込めた。オリンピック・パラリンピックで心に残った多様性を認め合う大切さを紅白で表現したいと、今年の目標にした」と説明。「総合司会」「白組司会」「紅組司会」の呼称を「司会」に統一したことについても「全体的に演出していく上で、この形がベストだと考えた。紅白隔てなく応援し紹介していただくことで、カラフルというテーマをお届けできると確信している」と述べた。

出場者を男女で白組と紅組に分けることについては「70年以上にわたって積み重ねた形式の1つ。これも大切にしながら、テーマのカラフルを達成するため、全体の構成演出、男女の枠を超えた企画を検討している」。男女を分ける枠組みそのものに疑問を示す声もあるが、「番組そのものは進化していくべきだと思っているので、検討を止めることはない」と語った。

今年の司会は、大泉洋(48)川口春奈(26)同局和久田麻由子アナウンサーに決定している。