ジャズ、ロックなど幅広い音楽ジャンルで数多くのミュージシャンとコラボレーションしてきたドラマーの菅沼孝三(すがぬま・こうぞう)さんが8日に大腸がんのため亡くなった。62歳。9日、菅沼さんの娘でドラマーのSATOKOさんが公表した。

菅沼さんのオフィシャルウェブサイトで、SATOKOさんが「父 菅沼孝三 逝去のお知らせ」とのタイトルで報告。「先日、ステージ4の癌による療養のため活動休止を発表しました、父、菅沼孝三ですが、昨日、令和3年11月8日に、家族に囲まれ、大切に見守られながら、笑顔で宇宙へと旅立っていきました」と伝えた。

その上で「本当は昨年の6月から既にステージ4の大腸がんで余命宣告を受けていましたが、周りには告げずに、懸命に闘病しながら、健康でも困難なペースで、様々な音楽活動、ライブ活動を続けて参りました。旅立つ1ヶ月前までステージに立ち、生徒を育て、旅立つ数時間前までビートを刻んでいました。ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでお知らせ申し上げます」と報告した。

菅沼さんは今年9月にブログで活動休止を報告していた。「ワタシ菅沼孝三、突然ですが演奏活動を休止いたします。今入っているスケジュールを楽しみにしていてくださった皆さま、本当にごめんなさい。昨年の開腹手術後、少しずつでも身体を回復させようとスケジュールの量も減らして治療を行いながら演奏とレッスンをなんとか両立してきました。しかし、これ以上演奏を続けるのが困難になりました。そして先日、病院から再度の入院を勧められています。発表しなければならない病名は『大腸がんのステージ4』です。リンパ、肺、肝臓にも転移があり、余命も宣告されました」とファン、関係者に向けて病状を伝えていた。