15日放送の俳優綾野剛(39)主演のフジテレビ系連続ドラマ「アバランチ」(月曜午後10時)の第5話の世帯視聴率が8・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と16日、分かった。関西地区は9・4%だった。

個人視聴率は関東地区で4・3%、関西地区で5・2%だった。

関西テレビ制作のドラマ枠が、火曜午後9時台から、同10時台へと移動した第1弾。綾野が演じるのは謎の犯罪撲滅集団アバランチのメンバーで、経歴一切不明の謎の男・羽生誠一。他にさまざまな経歴の人間が集められ、悪と戦っていく。

アバランチのリーダーで警視庁特別犯罪対策企画室長の山守美智代を木村佳乃(45)、メンバーで特別犯罪対策企画室の西城英輔を福士蒼汰(28)、ハッカーの牧原大志を千葉雄大(32)、元自衛隊の明石リナを高橋メアリージュン(33)、元警視庁爆弾処理班の打本鉄冶を田中要次(58)が演じる。

第5話で、羽生が「もう戻れないぞ」と警告して、西城にアバランチ発足の理由と真の目的とを語った。

3年前、日本で開催される国際会議を前に、国際テロリスト集団からの爆破予告に対し、官邸は対応に追われていた。大山健吾(渡部篤郎)が警察庁警備局長として、トップに立っていた公安警察はいち早くテロリストの潜伏先を確認するものの、情報提供者が拘束されてしまう。情報提供者の救出作戦にあたった警視庁公安部外事三課の羽生は先輩の藤田高志(駿河太郎)の静止を振り切って現場に突入するものの、それは仕組まれたワナだった。

テロリストが起こした爆発から奇跡的に命を取り留め、病院で目を覚ました羽生を待ち受けていたのは過酷な現実だった。失意の中、警察を辞めた羽生は、和泉卓司(森下能幸)が営む小さな町工場で働き始める。娘のあかり(北香那)は不正なやり方で工場を切り盛りせざるを得ない父親に反発し、羽生の前で怒りをあらわにする。だが、もはや正義の力など信じられない羽生は心ここにあらずだった。その直後、羽生の居場所を追っていた警視庁特別犯罪対策企画室長の山守が工場を訪れた。