原田知世(54)田中圭(37)が10日、都内でダブル主演映画「あなたの番です 劇場版」(佐久間紀佳監督)の初日舞台あいさつに出席した。

初日を迎え、原田は「感謝の気持ちしかないです。見てくださった方への恩返しをしたいとやってきたので、皆さんに無事プレゼントをお渡しすることができて、幸せな気持ちです」。 ドラマ版の人気が映画化を後押しし、田中は「2年前から始まった『あなたの番です』がここまで来られた。皆さんのお力添えをいただいて、有終の美というか、最高のゴールをプレゼントしていただけたら。日本中が楽しい時間を共有してくれることを期待しています」と話した。

秋元康氏が企画・原案を手掛け、19年に日本テレビ系で放送された人気ドラマ「あなたの番です」を映画化。マンションでの“交換殺人”が起こらなかった世界の出来事を描き、原田と田中は年の差新婚夫婦を演じている。

ドラマでは原田と横浜流星(25)の共演シーンはなく、今回の映画で初顔合わせとなった。原田は横浜との共演前に田中にアドバイスを求めたが、これに田中は「全然いい子ですけど、それだけじゃ面白くないので、知世さん1回めっちゃキレてください」とアドバイスしたという。「何で?」とあきれる横浜には、「知世さんが怒っているところなんて想像つかないし、流星が怒られてテンパってる姿なんてめちゃくちゃ見たいじゃないですか」と、よこしまな思いを明かして笑った。

実際の共演で田中が思い描いた“波乱”はなく「そんなことしてないですよ(笑い)。芝居は完璧でした」と原田。緊張しきりだったという横浜も「温かくて穏やかで、受け止めてくれる空気を作ってくれた。緊張なんかいらなかったなと、楽しくてやりがいある経験をさせていただきました」と振り返った。

また、共演者への取材として「同じマンションにいたら嫌なキャラクター」に自身が演じた翔太の名前が挙がっていたことを知らされると、田中は「そんなに嫌われてたんですか? 翔太君」と寂しげ。「ドラマの時は大体もめ事を起こすし、劇場版も台本を読んで、翔太余計なことしすぎじゃね? と思っていた」と理解を示しつつ、「暴走しなければ違う解決策があったり、(原田演じる)菜奈ちゃんとあんなことにならなかったんじゃないかな」と苦笑した。

西野七瀬(27)浅香航大(29)奈緒(26)竹中直人(65)木村多江(50)生瀬勝久(61)佐久間監督も登壇。物語の舞台が豪華客船となることから、客席に向かってテープを投げる“出港セレモニー”も行われた。