女優中村優子(47)薬丸翔(31)が8日、都内で、映画「ユンヒへ」(イム・デヒョン監督)の舞台あいさつに出席した。

同作は、韓国の地方都市を舞台に、シングルマザー・ユンヒが初恋の日本人女性ジュンから手紙を受け取り、始まるラブストーリー。韓国のアカデミー賞といわれる青龍映画賞で最優秀監督賞と脚本賞をダブル受賞した話題作だ。

ジュン役を演じた中村は「ようやくスクリーンを背にして…観客の皆さんとお会いできる日をずっと待っていました。今こうして夢の時間にたどり着きました。この景色を目に焼き付けたいと思います」と感極まって涙ながらにあいさつした。

2019年冬に北海道・小樽で撮影があったという。「生まれて初めてホワイトアウトを経験しました。お墓のシーン終わって帰るくらい。前後左右あっという間になるんですよね」。

ジュンのその親戚リュウスケ役を演じた薬丸も「途中でも1回ホワイトアウトがあって、控室帰って1時間半~2時間中断した。ロケバスで朝向かうときに、ホテルから向かいの民家が見えなかった。こんな雪降ることあるんだって」と驚きの表情を浮かべた。

日韓のスタッフが合同で製作に臨み、互いの言語を使うことがはやっていたという。中村は「(韓国スタッフが)『おちゅかれさまでした』ってかわいいんです。『おはようごじゃいます』とか。『ざ』という音がないみたいで。キュンってしました」と振り返った。