歌手山本譲二(71)が26日、東京・虎ノ門ゴルフプラザで新曲「比翼(ひよく)の鳥」の発売記念イベントを行った。「比翼の鳥」とは雄雌の一目一翼が一体となった空想の鳥で、転じて夫婦などの仲むつまじさを意味する。今年で6回目の年男という山本は「実はB面の曲でしたが、48年歌って来て初めて自分の意見を言ってA面にしてもらいました。自分(と妻)に置き換えるのではなく、父と母を思い出す歌です。こんな気持ちで暮らしていたのでは、と思いながら歌っています」と話した。

この日はちょっと強引だが、新曲のタイトルにちなんで、ゴルフ練習場で鳥のようにボールの飛距離を競うイベントを行った。対戦相手として、東京・巣鴨が生んだご当地キャラクター「すがもん」が招かれた。すがもんは鴨の国からやって来た男の子(12)で、こちらもタイトルにちなんで招待された。実は鳥にちなんだ他県のキャラクターを招聘(しょうへい)していたが、新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置が施行され、都道府県間の移動が制限されたため、参加を断念。急きょ、都内のすがもんが参戦した。

早鞆高(山口)で甲子園にも出場した元高校球児で、かつてはプロアマの大会で一緒に回るプロゴルファーが嫌がるほどの飛距離を誇った。「もし負けたら歌手をやめる」と宣言して臨んだドライバーの飛距離対決は、もちろん山本の快勝だった。もっとも短い手(翼)で頑張ったすがもんに「素質がある」と高評価だった。

「比翼の鳥」を独自でイメージしてイラストなどにして応募してもらうイベントを始める。山本のツイッターに写真や動画を投稿してほしいという。優秀作品には、この日使用したゴルフクラブなどすてきなプレゼントがあるという。

年男だが、コロナ禍でなかなか新しいことに挑戦できていない。「外に出られないので、詞をいっぱい書いています。それと(健康器具の)自転車を買って、毎日20キロはこいでいます」と話した。

後輩の氷川きよし(44)が先日、来年からの活動休止を発表した。山本は「僕はこれまで1度もそういうことは考えたことはなかった。とにかくステージ、ステージで1年に休みが1日ということもあった。しんどかったけど、楽しかった」と話した。そして「(活動休止の)理由を想像で話すことは失礼。少し休めばいい」と歌謡界の先輩としてアドバイスしていた。