テレビ朝日系で6日から放送がスタートする「デリシャスパーティ♡プリキュア」(日曜午前8時半)に出演する3声優のオンライン会見が、このほど開かれた。キュアスパイシーこと芙羽ここね役の清水理沙は、藤井聡太竜王(王位・叡王・棋聖=19)の大活躍に触発されて将棋を始め、プロ棋士の対局や棋譜を毎日、チェックするほど、どハマりしていると明かした。

2004年(平16)2月1日にテレビ朝日系で放送がスタートしたシリーズ第1作「ふたりはプリキュア」から数えて、シリーズ19作目の「デリシャスパーティ♡プリキュア」(デパプリ)のテーマは「ありがとうの気持ち」「シェアする喜び」で、キーワードは「ごはんは笑顔」。清水が演じるキュアスパイシーこと芙羽ここねは、1人で過ごす時間が好きで「高根の花」と周囲から一目置かれるキャラクターだ。

会見の中で、清水にはキャラクターを踏まえ癒やしの時間について質問が出た。清水は「ここねと同じく1人で過ごす時間は、すごく大事にしておりまして。ピアノを触ったり、音楽を聴いたり…最近、新しい趣味が見つかりまして。将棋を指すのが、すごく好きになって」と語った。その上で「家に1人、盤を置いてパチン、パチンと駒を置いていく時間が、私にとって癒やしの時間になっております。プロの棋士さんの棋譜を並べるのが大好きで。頭をリフレッシュさせることで、仕事上のアイデアがフッと湧いたりすることもあるので、私にとって癒やしの時間であり、大切な時間です」と笑みを浮かべた。

質疑応答で、将棋を始めたきっかけは? と質問が出た。清水は「コロナ禍に入りまして、最初の緊急事態宣言の時だったと思うんですけど、おうちで出来る趣味を見つけたいと思いまして」と、20年4月に1度目の緊急事態宣言が発出された際に、おうち時間の充実を考えたと振り返った。その上で「今をときめく藤井聡太さんの記事を読んで『藤井さんと同時代に生きている私たちは、すごいんだぞ』と書いてあったんです。だったら、ちょっと将棋を勉強してみようかと思ってルールを覚え出したら、すっかり、はまってしまいました」と振り返った。

それ以降は「プロの方の対局は毎日、チェックしております。全然、レベルは低いんですけれども…。本当に毎日、プロの方の棋譜をチェックしています。私にとっての癒やしです」と、将棋は日々の生活に欠かせないものになったと明かした。

横で聞いていたキュアヤムヤムこと華満らん役の井口裕香は「清水さんは、発言1つ1つが本当に格好いい。同い年なのに…せめて、たたずまいからマネしたい。本当に常に穏やかで、全体を見て行動してくれる」と清水を絶賛。その上で「もっと、もっと仲良くなったら、大人な部分だけでない、かわいい、意外な一面もいっぱいあるはず。まずは、私も将棋を勉強して、いろいろお話もしていきたい」と、将棋を通じて清水と親交を深めていくプランを笑顔で口にした。

藤井竜王は、30日に栃木県大田原市「ホテル花月」で行われた、第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第3局(主催 毎日新聞社・スポーツニッポン新聞社・日本将棋連盟)で渡辺明王将(名人・棋王=37)を下して3連勝。初の王将奪取と、19歳7カ月の史上最年少5冠にあと1勝と迫った。そのニュースには世間一般の関心も高いが“藤井フィーバー”は、声優界にも広がってきているようだ。