NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の第79話が22日に放送された。初代ヒロイン安子(上白石萌音)の兄・橘算太(濱田岳)と見られる人物が「謎の振付師」役として登場した。

※以下、ネタバレを含みます。

この日の放送で、ひなた(川栄李奈)が条映太秦映画村に就職。映画村のCMにモモケンこと桃山剣之介(尾上菊之助)が出演することになった。ひなたも見守る中、映画村でCM撮影がスタート。撮影が無事終わったと思われた瞬間、「謎の振付師」が突然、現れる。

「いけ~ん! いけん、いけん、いけん、いけん、いけん!」とダメ出し。CMを企画した榊原(平埜生成)に「こんなもん一個もおもろうねえわ。あんたは何のためにこのCMを企画したんや」とつっかかる。榊原が「より多くの人に来場してもらうため」と説明すると「おお、そうじゃろう。それじゃったら、こねえなもんじゃ、おえん(ダメ)」と岡山弁でまくしたてた。

「なんやその男は!」と声が飛ぶと「なんやとはなんや! わしゃあ、ダンゴちゃんの親友じゃ」と言い返した。

すると「すいません。私のことです」とモモケンが話すと「ダンゴちゃん、ここはわしに任せとき」と言い、斬新なCMを撮り直した。

濱田演じる「謎の振付師」はさっそくトレンド入り。

「カムカム」公式ツイッターは「なっ、謎の振付師…!」と、出演者クレジットの画像を付けてつぶやいた。

視聴者も「謎の振付師、ただのそっくりさん…って事は無いよね?」「謎の振付師として算太登場!!」などと盛り上がった。

算太は岡山で和菓子店「たちばな」の長男として誕生。しかしチャプリンに憧れ、家業は継がずダンサーの道を目指し、実家を出た。その後、借金取りが実家に押しかけるなどトラブルを起こしたが、徴兵され戦争へ。戦争から復員し、安子の住む雉真家に居候する。安子とともに和菓子店「たちばな」の再建を目指す。しかし、思いを寄せていた雪衣(岡田結実)が勇(村上虹郎)の部屋から出てくるところに出くわしてしまう。ショックを受けた算太は開店資金を持って失踪してしまった。

姿を消したのは、2代目ヒロインるい(深津絵里)の小学校入学式直前の1951年(昭26)3月末か4月初め。ドラマは現在1984年(昭59)。この人物が算太と同一人物であれば、33年ぶりの登場となる。