特発性大腿骨頭壊死(だいたいこっとうえし)症を患い、人工股関節を入れる手術を受けた、お笑いコンビ、千原兄弟の千原ジュニア(47)が18日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、近況を語った。

千原ジュニアは3月14日に入院し、15日に手術を受けて約1週間の入院生活を送っている。動画は手術から24時間後から始まり、「寝て起きてを繰り返し、麻酔が効いて、痛くてを繰り返して24時間。やっと起きられました。こんな大変とは思いませんでした」と振り返った。手術は無事に成功し、人工股関節が入った自身の足のエックス線写真も公開。「今日からいろいろ車いすに乗ったり、リハビリを始めたりします。輸血をもう1回、自分の血を抜いていたやつを貧血気味なので戻して、お昼ご飯食べて、午後からリハビリ。そんな感じでーす」と報告した。

続いて動画は手術から2日後の3月17日へと移り、カレーなどの食事が食べられるようになったことを報告。眠っている時に出てくる人について語り「なぜか夢に出てくる人がいる。覚えているだけで、今田さん、さらばの森田、役所広司さんやったかな。不思議な感じしますが」と語った。

18日の朝の映像では多数の激励メッセージを受けたことを報告。中でも「個人的に晒して悪いなと思って」としつつ「ホンマに意味がわかんなくて」と感じるメッセージがあったと明かした。送り主は30年来の友人だというTKOの木下隆行(50)。最初のメッセージでは「ジュニア応援してるで!踏ん張れ!お見舞い行けるの?」と送られてきたといい、軽いボケだと感じたジュニアは「踏ん張られへんから手術してんねん。(お見舞いは)お気持ちだけ」と返信。すると木下からは「あ、ほんまや。一番あかん励まし方してもた。暇な時いつでも電話でもしてや。またー。」と返答がきたという。ジュニアは「これ、ボケなのか天然なのか。普通、手術する人間に頑張れとは言っても踏ん張れとか言わへん。木下君の心の奥の方にある小さい黒いちっちゃいふんわりとした闇がここに隠されてるんちゃうかなと。不思議やわこれ」と語った。

その後もモヤモヤは晴れない様子で「一番の治療薬とされている睡眠を俺から奪ったからね。心に見えないペットボトル投げつけられている」などと語り、最後は「そんなどうでもいい戯れ言を言えるのが、この人工股関節を入れた4日後の午前中の患者ということです。あと3日、リハビリに励んで社会生活に戻れたらなと思います。みなさんもぜひ踏ん張ってください!お互い踏ん張りましょう!」と木下のメッセージをイジりながら動画を終えた。

◆特発性大腿骨頭壊死(だいたいこっとうえし)症 大腿(だいたい)骨頭の一部が、血流の低下により壊死(えし)(骨が腐った状態ではなく、血が通わなくなって骨組織が死んだ状態)に陥る病気。厚生労働省の特定疾患に指定されている。日本国内では年間約2000~3000人が罹患(りかん)しており、30~50代に多いとされている。手術などの適切な治療を行えば、再び痛みのない生活を送ることができる。芸能人では過去に堀ちえみや坂口憲二らが発症。堀も人工股関節を入れる手術を受けた。