タカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校の110期生40人の入学式が16日、兵庫県宝塚市の同校で行われ、夢へ第1歩を踏み出した。

新入生総代を務めた今井柚希さん(兵庫県西宮市)は、3月30日の合格発表時にも注目された「ミス・ワールド・ジャパン2021大阪のファイナリスト」だった。

式典では、中西達也校長の式辞、角和夫理事長が祝辞を述べ、花組組長の美風舞良(みかぜ・まいら)は宝塚歌劇団を代表して祝辞、本科生総代・山田早瀬さんの歓迎の辞を受けて、新入生総代として、今井さんが答辞を述べた。

今井さんは、身長171センチで男役志望。天海祐希ファンだった母の影響で、10年ほど前に宝塚歌劇を観劇してから、入団を志した。

中学卒業時から4回目、最後の挑戦で合格。歌、ダンス、芝居とすべてに秀でた星組トップ礼真琴を尊敬し、あこがれの舞台へ向かう扉を開けた。

この日、式典にあたっても、今井さんは「あこがれの礼真琴さんのような魅力的な踊りと歌で、たくさんの方に『私を見ると元気になれる』と言っていただけるような男役を目指し、日々精進して参ります」とコメント。

また、コロナ禍を乗り越えて“4度目の正直”で入学を果たし「何度も何度も夢にまで見た入学式を迎え、とてもうれしく幸せな気持ちと、これからの2年間、憧れの宝塚音楽学校で学ばせていただけることへの感謝の気持ちでいっぱいです」と、精進を誓った。

今井さんら110期生は予科、本科と2年にわたり、声楽や日舞、洋舞などのダンス、演劇など技術に加えて、タカラジェンヌとしての心がけ、素養などを学び、歌劇団が110周年イヤーとなる2年後、24年の宝塚歌劇団入団を目指す。