タレントの矢部美穂(44)が30日、同日に発表した川崎競馬場所属の山林堂信彦騎手(43)との結婚の喜びを語った。

2人は26日に川崎市内の区役所に婚姻届を提出。交際当初から互いに結婚を意識しており、同日早朝には仕事を終えた山林堂から花束を渡され「結婚して下さい」とあらためてプロポーズも受けたという。取材に応じた矢部は決め手について「私にとって最後の恋、そして、最愛の人だと感じたからです」と明かした。 父和夫さんも元地方競馬騎手で公営競技に詳しく、20年に自身が馬主だった馬に偶然、山林堂が騎乗したことなどをきっかけに急接近。同5月末から交際を開始し、約2年を経てゴールインとなった。「母も離婚していますし、私が結婚するときはずっと好きで居続けることのできる、尊敬できる相手じゃないと…と思っていました。山林堂信彦さんならたくましいです。女のわがままは当たり前だよと全て受け止めてくれるので、安心して飛び込めました。私がどんなにイライラしていても、穏やかに聞いてくれてなだめてくれる男性も初めての経験で。彼はそこをまた楽しんでいるんですって(笑い)」とノロケた。

母親と同居していることもあり、交際中は都内の自宅と、川崎市内の山林堂の自宅を往復する生活だった。「通い婚ですね」と笑い「これからはなるべくご飯も作ってあげたいですし、気持ちは少しだけ川崎の方に多くいてあげたいなと思っています」と新婚生活への意気込みも語った。

これまで出会ってきた男性との違いもあったという。「今までの男性はみんな私を芸能人として見るんですけど、彼の場合は全くなくて。それがよかったのかもしれないです。グラビアとかも『普段の美穂が好きだから』と言って全く見てくれない。動じないというか全くブレないんですよ」。

一方で、食器洗いや洗濯、矢部の仕事の送迎などは快く引き受けてくれるといい「ハードな生活を送っているのに率先してやってくれます。あとは恋愛観とかも聞いて、浮気もしない人だと感じました」。

結婚への準備は着々と進めてきており、今月発売の雑誌「アサヒ芸能」をもってグラビアを卒業。競馬のルールにより、所有していた馬も母へと託した。

9月には都内で挙式も行う予定で、矢部は今後も芸能活動を続けていくという。「彼はどんな馬も乗りこなせるジョッキーです。(関係も)オープンになりましたし、そういった部分を私も広めて、彼にチャンスがたくさんきたらいいなと思っています」と、夫となった山林堂のさらなる活躍を願った。

 

◆矢部美穂(やべ・みほ)1977年(昭52)6月7日、北海道生まれ。92年に雑誌コンテストでグランプリを受賞し16歳でデビューし、グラビア、ドラマ、バラエティー番組などで活躍。中央競馬では日刊スポーツにコラムを掲載したこともある。東京・池尻でバーYABEKEを経営。19年に地方競馬の馬主資格を取得した。趣味はゴルフ、料理。身長156センチ、血液型A。

◆山林堂信彦(さんりんどう・のぶひこ)1978年(昭53)8月10日、神奈川県生まれ。97年4月19日デビュー、同年7月5日初勝利。地方通算4400戦206勝(29日現在)。重賞は19年盛岡のOROターフスプリント(M2)の1勝。神奈川県騎手会所属。勝負服は銅白・桃山形一文字、そで青。「山林堂」という名字のルーツは福島・二本松市。