サッカーW杯北中米大会で、日本の今後を占う注目のオランダ戦(日本時間15日午前5時、NHK総合)で実況を務めるNHK小宮山晃義アナウンサー(42)が、あふれるサッカー愛と思いの丈を語り尽くした。12日までに日刊スポーツのインタビューに応じ、W杯日本戦を初実況、しかも日本の初戦という大役に指名された心境を明かした。W杯に3度出場した本田圭佑(39)から、スポーツ中継史に残る名言を引き出すアシスト役に徹する決意だ。【取材・構成=高田文太】

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W杯の実況は、18年ロシア大会から3大会連続となる小宮山アナが、満を持して、初めて日本戦を担当することになった。

小宮山アナ 夢舞台で、興奮とともに大きな責任を感じています。日本の初戦は、私も一視聴者として心を震わせて見てきました。その放送席に、自分が座る-。どういう感覚になるのか、楽しみな気持ちです。

サッカーは小学1年で始め、名門の東京・暁星高では2学年上に元日本代表FWの前田遼一氏がいた。若い時から目は肥えていた。

小宮山アナ プレーを丁寧に分かりやすく伝えられればと思っています。実況で大事にしているのは、試合のリズムに合わせること。あとは解説の方の持ち味を引き出すというと、おこがましいですが、自分が出すぎないようにしていきます。

だからこそオランダ戦を解説する、本田との初タッグも心待ちにしている。

小宮山アナ 感情を表に出してくださる方なので、アナウンサーとしてはとてもやりやすい。そこ(感情の起伏)に乗っかりつつ情報を挟んでいければ。邪魔はしないように心掛けます。

オランダ戦が行われるのは米ダラス。小5の時、初めて夢中になって見たW杯が94年米国大会だった。

小宮山アナ あの大会が世界のサッカーに興味を持つ原点。そこでまた開かれるW杯に…。すごいうれしい。

後世に残るスポーツ実況がある。ただ小宮山アナは“ゴール”よりも“アシスト”を目指す。

小宮山アナ 名実況? 考えている言葉ですか? 今のところ皆無です(笑い)。試合終了の瞬間、本田さんが歴史的な言葉を言ってくれたら「自分の仕事ができた」と思えるんじゃないですかね。名言は本田さんが言ってくれると思います。

今大会は決勝を実況することも決まっており、日本の決勝進出が「夢」だという。ただ例えそこまで勝ち進めなくても願いがある。

小宮山アナ W杯は毎回、悔し涙で終わるので、ポジティブな表情で終わってほしい。仮に敗れても「やり切った」という、充実の表情で終わってほしいですね。

日本時間の月曜日早朝。普段の優しい語り口から一転、興奮気味に日本勝利を伝えているかもしれない。

◆小宮山晃義(こみやま・てるよし)1983年(昭58)9月27日、東京都生まれ。小1から始めたサッカーは東京・暁星高まで本格的に続ける。ポジションはMF。慶大では同好会。慶大卒業後の06年NHK入局。名古屋、甲府、東京、福岡を経て現在は大阪放送局。サッカーW杯は18年ロシア、22年カタールに続き、北中米大会が3度目の実況。五輪は夏季は24年パリ、冬季は22年北京、26年ミラノ・コルティナで実況。趣味・特技はサッカー、フットサル、スポーツ観戦。憧れのサッカー選手は福西崇史氏。188センチ、74キロ。