演歌歌手中西りえ(35)が4日、故郷・三重県伊勢市のシンフォニアテクノロジー響ホール伊勢で、デビュー10周年記念コンサートを行った。

地元後援会が主催し、伊勢市の鈴木健一市長が激励に駆けつけるなど、市全体が一丸となって“伊勢が生んだ歌姫”を応援している。

それもそのはず。中西はデビュー前から地元の有名人だった。父親の生まれ育った伊勢市横輪町のPRをする「町おこし歌手」に06年11月に就任し、全国各地を回って町の魅力をアピールした。「北海男節」でデビューする12年4月までに約300カ所を訪問。町と同時に「中西りえ」の顔と名前を広く各地に伝えた。

もともと、演歌好きの祖父と父の影響で幼少のころから演歌を口ずさんでいた。歌謡教室で声を磨き、99年にはNHK・BS「ジュニアのど自慢」でグランプリを獲得。高校卒業後に歌手を目指して上京し、短大に通いながら歌のレッスンに励んだ。12年のデビュー後は毎年コンスタントに新曲を発売し、歌番組などで活躍。そして迎えたこの日の10周年記念ライブだった。

◆中西りえ 本名・中西里絵。1986年(昭61)11月28日、三重県伊勢市生まれ。11年に作曲家桜田誠一さんに師事し、12年4月に「北海男節」でデビュー。憧れの歌手は美空ひばりさん、椎名林檎ら。血液型B。