シンガー・ソングライター小田和正(74)が、テレビ朝日系の7月期新ドラマ「遺留捜査」(木曜午後8時)の主題歌を担当することが14日、分かった。13年から続くタッグで、これまでの主題歌3曲を各回ごとに使用する“トリプル主題歌”となる。

テレビ朝日の看板ドラマ枠「木曜ミステリー」の、23年9カ月におよぶ歴史のフィナーレとなる「遺留捜査」は、11年に第1シーズンがスタート。小田が主題歌を担当したのは、第3シーズン(13年)の「やさしい風が吹いたら」が始まりで、その後、第4シーズン(17年)で「小さな風景」、第5シーズン(18年)で「やさしい風が吹いたら」「小さな風景」の2曲、そして第6シーズン(21年)では「風を待って」が起用されていた。今回の第7シーズンでは、その3曲を回によって変更。これまでもドラマを彩ってきた小田の優しい美声が、番組を盛り上げる。さらに、どの曲で「木曜ミステリー」を締めくくることになるのかにも、注目が集まりそうだ。

主演の上川隆也(57)は「小田和正さんのご提供くださった数々の作品の存在は『僕にとって』などという矮小(わいしょう)な話ではなく、遺留捜査にはもはやなくてはならない存在です。まるでこの物語の『羽衣』の様にすら思えます。優美で美しく光り輝き、手に取るとはかなげに思えて力強く、そして物語をより高々と飛翔させてくれます」とコメント。さらに小田に向けても「これほどまでに物語を支えてくれる楽曲に巡り合うことは、望んでかなうものではないと思います。小田さんの歌声は、11年目を迎えたこの作品を『前へ前へ』と推し進める大きな駆動力の1つであり、その響きにスタッフ・キャスト一同、常日頃から背中を押されるような気持ちでいます。本当にありがとうございます」と感謝した。

また、同局の三輪祐見子ゼネラルプロデューサーも「遺留捜査が小田和正さんの歌声と歩み始めて、9年がたちました。ドラマのテーマでもある遺留品に込められた被害者の思いに、これまで優しく寄り添ってきてくれた歴代の主題歌の3曲全てとともに、集大成の第7シーズンを迎えることができます。3曲の主題歌のうち、どの楽曲をお届けするのかは、毎週の放送をご覧になりながら、楽しみにしていただけたらと思います。そんな、ぜいたくづかいをさせていただくことに心から感謝申し上げます」と話している。

「小さな風景」「風を待って」の2曲は、今日15日発売の8年ぶりのオリジナルアルバム「early summer 2022」にも収録。小田は現在、国内アーティスト史上最年長となる全国アリーナツアーを開催中だ。