マイクロソフトのインターネット閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー」(IE)のサポートが16日に終了する。

テレビ各局はこのニュースを取り上げ、1995年に誕生したなじみあるソフトの節目を惜しむとともに、今後の対策などについて報じた。

NHKの「おはよう日本」は、ウィンドウズ95が発売された時の盛り上がりを映像で紹介するとともに、パソコン教室の様子を報道。マイクロソフト・エッジなど別のブラウザに切り替えることを呼びかけた。また、甲南大学の図書館では本の管理システムを、12日までに別のソフトで使えるようにする作業を終えたことを伝えた。

TBS「Nスタ」は、IEの歴史を振り返り、「世界で一時9割以上のシェア」と紹介。現在は、グーグルクロームがシェア世界1位で、IEは0.64%(解析サービスStatcounterによる)にとどまると説明した。番組に出演した経済アナリストの森永卓郎氏は「若い人たちはIE使っていない人が多い。集中的に被害を受けるのはおじさんとおばさんだと思います」と指摘した。

マイクロソフト社はブログで「IEは、インターネットの利用とエクスペリエンスの成長を20年以上にわたって支援してきましたが、2022年6月15日をもってサポートを終了します。何百万人もの皆さんに、インターネットへのゲートウェイとしてInternet Explorerをご愛顧いただきありがとうございました」などと書き込んだ。

IEは今後、ウイルス感染の危機が高まることもあり、別のソフトへの移行が求められる。