08年に「六本木~GIROPPON」をヒットさせた“一発屋”の歌手鼠先輩(49)が19日、東京・港区の「六本木CUBE」で新曲発表会を行った。

デビュー記念日のこの日、「ありがとさん」「ピピポ体操」「ピピポ体操(英語バージョン)」の3曲の配信をスタートさせた。

「楽曲の宣伝費がないから」とクラウドファンディングを行い、既に約40万円が集まった。「この会場費もそこから出しています」。

「ポッポ」を連呼する「六本木」や、今回の「ピピポ」を連呼する「ピピポ体操」と「ありがとさん」の3曲を歌唱。破裂音が続く「飛沫(ひまつ)ソングです」と紹介し「『ポッポ』のヒットから14年。一発屋ですが、この曲も当てて“二発屋”になりたい」と声を大にしてアピールした。「自分は歌の力を信じているので、多くの人にこの曲を届けて楽しんでほしい。目標は紅白歌合戦の出場。出られたら受信料を3倍払います」。

「ピピポ体操」に英語バージョンがあるのは、ある戦略が背景にあるから。16年にジャスティン・ビーバーがピコ太郎の「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」をSNSで「お気に入り動画」と紹介したことで世界的にブレークした。それと同じ“二匹目のどじょう”を狙っている。「毎日、歌唱動画を付けてダイレクトメールを送っているけど既読がつかない。そのうちブロックされるかもしれないけど続けます。もし返信が来たら会いに行きます」と鼻息荒く宣言した。

「これがヒットしないと皆さんに会うのがまた14年後。何とかお願いしたい」。一世を風靡(ふうび)した平成の一発屋が、令和の歌謡界に勝負を挑んでいる。