のん(29)が11日、東京・テアトル新宿で行われた主演映画「さかなのこ」(沖田修一監督)大ヒット御礼舞台あいさつで、観客からのQ&Aに応じた。

その中で、劇中で井川遥が演じた母が、のんが演じた子どものミー坊に「広い海に出てごらん」と言いつつ、口に付いていた食べかすを取ってあげたのが、アドリブかどうか? と質問が出た。

のんは「私、よく口の周りに食べかすが付くんですよ」と笑った。その上で「ドーナツ食べたら、砂糖が、おでこに張り付いてて…どうやって、ついたんだろう?」と笑った。沖田修一監督は「アドリブですね。のんさんの、クセがあって良かった」と笑った。

「さかなのこ」は、さかなクン初の自叙伝「さかなクンの一魚一会~まいにち夢中な人生!~」(講談社)が原作。子供の頃から魚が大好きだった、さかなクンが、たくさんの出会いの中でやがて“さかなクン”になるまでを描いた。のんは、天真爛漫で好きなことに一直線の主人公ミー坊を、性別の垣根を越えて演じた。モデルとなったさかなクンもギョギョおじさん役で出演した。

Q&Aでは、ミー坊が頭からサンマを丸かじりするシーンについて質問が出た。のんは「さかなクンが言うには、頭から食べれば、刺さらないんですよね。監督も試してくださった。大丈夫でした」と笑った。その上で「私も、本当に食べてるんですけど…ズルしてて。背骨を途中まで、抜いてもらって食べていて…柔らかくしてもらっていて。頭は食べて、おいしかったです。割と、いけました」と、実はズルしていたと明かした。

沖田監督は「のんさんじゃなかったら、誰が出来るんだと。やってもらって、うれしかったし、飄々としているけど練習し、それを見せないようにして。ミー坊として、やってきたことがバーッと出す。全部、OKを出しそうになる。初めての感じの現場。いろいろ、体張ってくれるし、のんさんだから、うまくいったのがあった。感謝しています」と、のんに感謝の言葉を送った。