10月末で芸能界を引退する黒木啓司(42)が25日、EXILEの全国ドームツアー「POWER OF WISH」でラストステージを迎えた。

公演中は、メンバーと何度も肩を組んだり、“最後のパフォーマンス”をかみしめながら、ファンの拍手に応えた。アンコールでは「HIROさんをはじめ、オリジナルメンバーの皆さん、スタッフの皆さん、超満員のお客さんがいなければ、僕たちはこのステージに立つことができないんだと、改めて強く感じた1日でもありました。アーティスト人生17年間、ありがとうございました!」とあいさつ。特に仲が良いTAKAHIRO(37)と抱き合うと、男泣きした。

ATSUSHI(42)も「分かっていたことですけど、その瞬間になるとさみしい思いがあります」と話した。それでも黒木は「これからはファンの皆さんと一緒にEXILEを応援していきます!」。最後はメンバーにも促されて、「Choo Choo TRAIN」のロールダンスで“センター”を務め、「EXILE最高!」と叫んだ。

 

黒木のあいさつは次の通り。

今日は東京ドームにお越しいただき、ありがとうございました。今年は、アリーナツアーの「RED PHOENIX」から始まって、ドームツアーに入り、うれしさとさみしさと、いろいろな気持ちが入り交じって、今日もですが、パフォーマンス中に自然と涙があふれていました。人の涙は、その人を強くするとよく言います。僕は14年前にHIROさんから「同志として、EXILEのメンバーとして一緒に頑張っていこう」と言われたときに、涙を流しました。そして14年間、ファンの皆さんとともにEXILEを通して、人生を歩み、苦楽を共にし、涙を流す日もありました。でもファンの皆さんのおかげで、今日もまた強くなれましたし、EXILEの楽曲に、本当に心の底から勇気づけられ、このステージを降りても、今ここにいるファンの皆さんと同様に、EXILEのファンとして、一緒に応援していきたいと思います。

アーティスト人生17年、本当に素晴らしい景色を見させていただきました。この景色を見させていただけたのは、HIROさんをはじめ、オリジナルメンバーの皆さん、スタッフの皆さん、何よりこうやって超満員のお客さんがいなければ、僕たちはこのステージに立つことができないんだと、改めて強く感じた1日でもありました。

14年間、思い出がたくさんありすぎて、何を伝えてお別れしようかと思ったのですが、こうやって最後に超満員のお客さんに直接「さよなら」を言えることがありがたい環境ですし、幸せを感じています。せっかく知り合えた人生、僕は芸能界を引退しても、つながっている気持ちは変わらないです。EXILEでの経験をいかして、しっかりと社会に貢献できる立派な人間になれるように、これからも努力して頑張っていきたいと思います。ファンの皆さん、本当に14年間、ありがとうございました!

(ファンから大きな拍手が起こる)

今聞いているこの拍手を、胸に刻んで生きていきたいと思います。アーティスト人生17年間、ありがとうございました!

【大友陽平】