日本テレビ系「笑点」の大喜利メンバーとしても知られる落語家三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく)さん(本名会泰通=あい・やすみち)が30日、肺がんのため亡くなった。72歳。葬儀は近親者で執り行い、後日、お別れの会を行う。

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現在の「笑点」には、春風亭昇太を司会に、林家木久扇、三遊亭好楽、三遊亭小遊三、林家たい平、桂宮治、山田隆夫、そして三遊亭円楽さんが出演している。1月に円楽さんが脳梗塞で入院後は、2月6日放送分から直近の9月25日放送分まで計34回にわたり、代役が週替わりで出演。日テレは77年から約45年間にわたって出演してきた円楽さんの復帰を待つ構えで、桂文珍や春風亭小朝、笑福亭鶴光、立川志らくら大物落語家が穴を埋めたほか、6月以降は若手が大喜利の回答席に座ることもあった。「笑点」関係者によると、円楽さんは休場扱いで、収録現場の楽屋にも時折、顔を出していたという。

日テレは今回の訃報を受け、今後の対応については「検討中」としている。なお、すでにできている来年のカレンダー「笑点暦」について関係者は、「歌丸師匠の時もそうだったが、これまでもメンバーが交代したり、亡くなってもそのまま販売してきた。来年もそうなるのでは」と話した。