女優三田佳子(81)が29日、都内で、映画「天間荘の三姉妹」(北村龍平監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。

21日に次男の自営業高橋祐也容疑者(42)が9月に覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕されていたことが判明してから初の公の場となった。

三田は白のトップスにロングスカート姿で登場。「今日はようこそお越し下さいまして、皆さんにお会いできるのを喜んでおります」とあいさつ。本作が出演映画が111本目となったことに触れ、「ユニークなお話で、天界と地上の空間にあるなんとも言えないファンタスティックな世界で繰り広げられる物語。参加できてうれしい」。

さらに「まああの…いろいろありますけれども」とやや言葉に詰まりながら「この映画はとても生と死、命というものを真正面から捉えている。でもとっても明るいというのが私にとって印象的」と作品をアピールした。

作品に絡めて、死ぬ直前に走馬灯でみたいものを問われると「81(歳)にもなりましたから、いつ死んじゃうかわからない。今一期一会が大切。生まれたときにお母さんの腕の中で『あーかわいいね』っていわれた感じをもう一度みてみたい。あとは死ぬときにどんな感じでこの世を去るんだろうかみてみたい。見られないですからね」と語った。

次男の逮捕については言及しなかった。

同作は、漫画家高橋ツトム氏の「天間荘の三姉妹-スカイハイ-」が原作。天界と地上の間にある老舗旅館「天間荘」を舞台に「家族とは、生命とは、生きるとは」を描く。三田は、天間荘に滞在する謎の女性・財前玲子役を演じた。

三田は高橋容疑者が初めて覚醒剤取締法違反で逮捕された98年と2度の逮捕となる00年に活動を自粛している。

舞台あいさつには主演ののん(29)門脇麦(30)山谷花純(25)永瀬正敏(56)寺島しのぶ(49)北村監督も出席した。