米動画配信大手ネットフリックスが5日、英国のヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻のドキュメンタリー番組「Harry&Meghan」の新たな予告編を公開し、「汚いゲーム」とヘンリー王子が王室批判する場面が登場し、波紋を呼んでいる。また、全6話からなる同シリーズは、8日に第1弾が、15日に第2弾が配信れることも正式発表された。

兄ウィリアム皇太子夫妻の訪米にぶつけて1日に公開された予告編に次ぐ第2弾では、王室がメディアに自分たちに関する情報を漏らしたり、ネタを仕込んだりすることさえあると語り、「汚いゲーム」だと真っ向対決を挑んでいる。想像をはるかに上回るセンセーショナルな内容は衝撃を持って受け止められており、今後王室との全面対決に発展する可能性さえ出てきた。

メーガン妃が王室に嫁いだことに熱狂する人々の姿が映し出された後、「一瞬ですべてが変わった」と主張。ヘンリー王子の母ダイアナ元妃の映像が流れ、「この機関に嫁ぐ女性の痛みと苦しみ」について言及し、メーガン妃とパパラッチからの追跡中に事故死したダイアナ元妃が直面するプレッシャーを結びつける場面も登場している。

さらに「誰も私を守ってくれない」とメーガン妃が王室を非難し、「怖かった。歴史が繰り返されることは望んでいない」とヘンリー王子が語るナレーションもある。

夫妻が王室で経験したことは「憎悪」と「人種」に関連していると語る夫妻の知人のインタビューも登場し、最後は「誰も本当の真実を知らない。私たちだけが知っている」とのヘンリー王子の言葉で締めくくられている。メーガン妃に対する戦争だと主張する夫妻の宣戦布告ともいえる番組の公開に、王室がどう対応するのか注目される。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)