年内でコンサート活動を終了する歌手加山雄三(85)が8日、横浜港で、クルーズ船「飛鳥II」船内で開催するラストライブ出航前に取材に応じ、60年以上にわたるステージ活動を振り返った。史上最高齢となる大みそかのNHK紅白歌合戦出場も発表され、そのステージが最後のライブパフォーマンスとなる。今日9日に船上でライブを行い、10日に帰港。18回目の紅白で有終の美を飾る。

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NHKは特別企画として加山の18回目の紅白出場を発表した。加山は、約1カ月前に同局から打診があったと明かし「『俺にそんな価値はない』と思ったんだけど、お引き受けしたら喜んでくださって」と笑顔で話した。85歳での出場は18年の北島三郎の82歳を超え、史上最高齢。「85歳になって人前で歌を歌えるのは世界どこでもいない。『ギネスブックに載るの?』っていうくらい、信じられないよね。85歳になるまで人前で歌えて、そういうチャンスをいただけるなんて、なかなか縁のないことだからありがたいです。天から与えられたモノだと思って、頑張りますよ」と意気込んだ。歌唱曲などは今後発表される。