多発性骨髄腫と闘う漫才師宮川花子(68)が11日、奈良県生駒市内で、「生駒の素人名人会」にサプライズ出演した。

夫の大助(73)とともに審査委員長を務める予定も直近の体調不良の影響で、冒頭に長女さゆみ(44)が「花子は欠席」を伝えてスタート。さゆみが電話でつなぎ、花子は電話越しに欠席をわび「大きな声出したらあかんねん。心臓に悪いから」と言いつつ、イベントが進行した。

その約3時間後のエンディングだった。「スペシャルゲスト」として、車いすながら「どうも~」と元気な声で花子が登場。総評を任された大助が「え~」と発して間を置くと、すかさず花子は「まあ、彼もこう言うてますんで」「あんた、かんだらあかんで!」とピシャリ。花子の機関銃トークで大助にしゃべる間を与えない「大花漫才」さながらのトークで会場をわかせた。

実はこの欠席アナウンスからのエンディング登場も、サービス精神旺盛な花子の発案。終演後、無事に大役を終えて上機嫌な大助が、大阪流の手締め「大阪締め」を提案すると、またまた花子が「あんた、ここ奈良やで!」。不屈の花子節は健在で、出演者一同、大爆笑に包まれる中、「打~ちましょ」で始まる大阪締めで、イベントを締めた。