歌手秦基博(42)が来年2月1日に新曲「イカロス」を配信リリースすることが20日、分かった。また、同曲からインスピレーションを受けた映画「イカロス 片羽の街」の公開も決定。児山隆、枝優花、中川龍太郎の3監督が、それぞれに制作した3本の短編映画を束ねた映画だ。撮り下ろし最新ライブ映像も含め、同2月11日からU-NEXTで独占配信される。新曲、映画、ライブ映像の三位一体の作品となる。

新曲「イカロス」は、秦が「この時代を生きる中で沸き上がるように生まれてきた」という楽曲だ。テーマは「喪失」。ギリシャ神話に登場するイカロスをタイトルに掲げた。俳優竹内涼真主演のテレビ朝日系連続ドラマ「六本木クラス」の挿入歌「残影」から約半年ぶりの新曲となる。

そして同曲を元に想起した喪失と再生を描く映画「イカロス 片羽の街」も公開される。3本の短編映画で構成される同映画。秦の出身地の横浜を舞台に紡がれ、映画と連動している撮り下ろし最新ライブ映像「秦基博×U-NEXTプレミアムライブ」で3本の映画の物語が結実されるという。秦は「楽曲からインスピレーションを受けた3つの映画が生まれ、その3つの同心円によって広がるイカロスの世界をぜひ、感じていただければと思います」と話した。

新曲リリースに合わせ、同曲をインスパイアした3本の短編映画が制作され、それぞれの物語がライブ映像で結実されるという新たな試み。3人の映画監督によって作成された新曲とライブ映像をつなぐ短編映画は、まさに三者三様の作品となるようだ。

児山隆監督の短編映画タイトルは「トイレのハナコ」。児山監督は「楽曲をイヤホンで聴きながら駅に歩いていると、物語の根幹となる『風景』がよぎりました。『イカロス』はいとも簡単に僕に物語を与えてくれたのです。それはとても不思議な感覚でした」とコメントした。

枝優花監督の短編映画タイトルは「豚和気人生」。枝監督は「かなり好き勝手やってしまったので、怒られるのでは…と一抹の不安もありましたが、秦さん並びに関係者の皆さまがこの作品を受け入れてくださり…感謝です。生きづらさも希望に変えて、まぁ、こんなとんちきな人生も最高じゃないか、と前を向ける作品になったと思います」とコメント。

中川龍太郎監督の短編映画タイトルは「十年と永遠」。中川監督は「秦さんの音楽を聴いて、10年前に書いた『十年後のきみに』という詩を思い出しました(厚かましい限りですが……!)そして、ちょうど10年前に自分の書いた詩に、今の自分がちょっとだけ助けられました。この作品が秦さんの音楽と共に誰かの心に届くことを祈っています」とコメントした。

新曲「イカロス」は来年2月1日配信リリース、3つの短編映画を束ねた映画「イカロス 片羽の街」、撮り下ろしライブ映像は同2月11日から随時、U-NEXTと独占配信される。