元NHK職員で「お笑いジャーナリスト」として活動する芸人たかまつなな(29)が12日までにSNSやYouTubeチャンネルを更新。ネット上で物議をかもしているイェール大助教授で経済学者の成田悠輔氏(38)の「高齢者は集団自決すれば良い」などといった発言について私見を述べた。

成田氏はこれまで複数のメディアでこうした旨の発言を繰り返してきたが、それらの動画が再びネット上で拡散され、ツイッターでは「集団自決」というワードがトレンド入りするなど話題となっている。

たかまつは「『高齢者は集団自決すれば良い』という発言の後に、スタジオが笑いに包まれているのが怖いなと思いました」と、成田氏の発言によって笑いが起きた番組について触れ、「コメンテーターをやっていると、建設的な対話や提案よりも、冷笑してバカにすることがスタジオではウケることがあると感じますが、そのような文化はなくしたいです」との思いをつづった。

またYouTubeチャンネルでも成田氏の発言に言及。成田氏はあくまで「集団自決」という言葉を「世代交代」のメタファーとして用いていることを説明した上で、「社会運動として適切ではないのでやめたほうがいい。集団自決という言葉は本当に良くない」とした。

世代交代すべきとの成田氏の考えに関しては「おっしゃる通り」と賛同しつつも、集団自決という激しいワードを用いることには「アプローチが良くない」とたかまつ。自身も若い世代の投票率を上げて“シルバー民主主義”を打破するために「余命投票制度」が必要だと訴えて炎上した経験があることから、「そういうワードを聞くと猛烈に怒る人がいる。シルバー民主主義でさえ猛烈に怒る人がいる」とし、「成田さんにはぜひ若者の声をもっともっと届けるためにはどういうことをすれば良いのかということを具体的に言ってほしい」と呼びかけた。