3月に5代目江戸家猫八を襲名する2代目江戸家小猫(45)が25日、都内で襲名披露会見を行った。

3代目の祖父、4代目の父から受け継いだ伝統的な動物ものまねだけでなく、ヌー、テナガザル、アルパカといったものまねも人気。

小猫は「猫八の名前を背負うには早いと思う方もいらっしゃると思いますが、早い段階で背負うことで、自分の名前にしていきたいという決意です」と話した。

16年に66歳で亡くなった父への思いも語った。「父はいい人生だったと言ってくれましたが、70代、80代になって4代目猫八としてやりたいこと、いろいろな気持ちがある中でこの世を去ったと思う。その思いを自分の中にとどめ、私が父になれるわけではありませんので、自分の色で少しずつ猫八という名前になじんでいただけるよう精進していきたい」とした。

襲名披露興行は、3月21日の上野・鈴本演芸場を皮切りに始まり、各寄席で10日間ずつ、計50日間トリをとる。「動物園で例えるならば、私が園長のような気分で、その日のお客様、のどのコンディションに合わせ『今日はヌーよりもテナガザルかな…』という形でスタメンを選んでいく」と話した。普段はジャケットスタイルだが、10日間のうち2日間は着物で上がる。「着物ならではの動きも取り入れ、祖父や父がやっていたネタを参考にしながら、私なりにアレンジをしたい」。

また、将来、6代目に芸をつなぐことについて聞かれると、小猫は「いろいろな可能性をゼロにしたくない」と、さまざまなパターンを想定。結婚については「お付き合いしている方はいるはいる。ただ、跡継ぎありきになるといけないので、温かく見守っていただければ」と笑った。