現役女子高生シンガーの舞乃空(まのあ、17)が8日、メジャーデビューシングル「うたかた」の発売を記念して、地元・大阪でミニライブを開いた。

オリジナル曲「うたかた」、「春凪」を含む5曲を披露。ジャケット写真と同じセーラー服を着用し、透明感ある歌声で観客400人を魅了した。

小学生のころから歌唱力をかわれて、メディアに多数出演していた。19年3月にはNHKのど自慢グランドチャンピオン大会に出場。石川さゆりの「能登半島」を歌い上げ、現在在籍する事務所、サンミュージックからスカウトされた。

当初は高校1年でデビューする予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響でかなわず、19年の「のど自慢」以降、人前に立つ機会すら得られなかった。

それでも、今月の高校卒業を前に、夢をかなえた。

大阪出身の舞乃空は「人生に1度のデビュー当日。地元にいられてうれしい」と笑う。

平日にもかかわらず、家族や友人、そして多くのファンが、晴れ舞台に駆けつけた。

「こんなに集まると思ってなかった。めっちゃ緊張してます」と落ち着かない様子を見せるも「お客さんの顔を見ると安心するんです」と話す。

言葉どおり、ステージの上では17歳らしからぬ堂々としたパフォーマンスを披露。MCでは、お笑いコンビ「ブッチャーブラザーズ」で、事務所の副社長を務める岡博之氏とのかけ合いで笑いを誘い、両親や祖母に宛てた感謝の手紙を披露して、観客の心を揺さぶった。

高校を卒業し、歌手として夢に向かって進む。理想の歌手像は「カメレオン」シンガー。ジャンルにこだわらず、聴く人を元気づけられる歌手になることが目標だ。

紅白歌合戦出場も夢。

「のど自慢のスタッフの方に『紅白で戻ってこれるように頑張ります』と行っていたので実現しないと」と話していた。【竹本穂乃加】