テレビ朝日系で16日に生中継された、WBC準々決勝の「日本-イタリア」(午後7時9分~同9時54分)の平均世帯視聴率が48・0%(関東地区、速報値)だったことが17日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は31・2%(同)だった。世帯、個人ともに今大会を含め、WBCの歴代テレビ中継で最高の視聴率となった。また今年のテレビ番組でも1位となる世帯視聴率だった。

同局によると、実際の試合中継は「報道ステーション」の枠まで延長し、午後10時33分まで生放送された。延長時間まで含めた視聴率については集計中だという。また、瞬間最高視聴率は午後9時59分、7回裏に1死一、三塁の場面で源田壮亮内野手(30=西武)がタイムリーを打った直後で、世帯視聴率が54・5%、個人視聴率が35・7%だったという。 

試合はリアル二刀流で臨んだ大谷翔平投手(28=エンゼルス)が、5回途中2失点も勝利投手。打撃では3回に意表をつくセーフティーバントで先制点をお膳立てした。さらに岡本和真内野手(26=巨人)がこの回に3ランを放つなど、この試合5打点と大活躍を見せた。その後リードを広げ、ダルビッシュ有投手(36=パドレス)が4番手に登板。1点を失うも、リードを保ったまま最終回の大勢投手(23=巨人)へとつなげ、侍ジャパンは9-3でイタリアを破り、5大会連続の準決勝進出を決め、米国行きをつかんだ。

今大会の1次ラウンドで、日本の試合は全て世帯視聴率40%、個人視聴率27%を超え、韓国戦ではWBC歴代世帯最高視聴率となる世帯視聴率44・4%を記録した。過去のWBCの世帯視聴率トップは日本が初代王者となった06年の第1回大会決勝キューバ戦で、当時は43・4%だった。

◆侍ジャパンの今大会視聴率

▽中国戦(9日・TBS系)世帯41・9%(個人27・1%)

▽韓国戦(10日・TBS系)世帯44・4%(個人28・9%)

▽チェコ戦(11日・テレビ朝日系)世帯43・1%(個人28・7%)

▽オーストラリア戦(12日・テレビ朝日系)世帯43・2%(個人28・7%)

※いずれも関東地区、中継内の最高値。ビデオリサーチ調べ。