俳優菅田将暉(30)の主演映画「ミステリと言う勿れ」(松山博昭監督)に柴咲コウ、松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久が出演することが24日、発表された。公開日は9月15日に決定した。

映画では原作ファンの間でも人気の高いエピソードである通称“広島編”を描く。菅田演じる、天然パーマがトレードマークで友達も彼女もいない大学生の久能整が広島を訪れ、代々遺産を巡る争いで死者さえ出るといういわく付きの名家・狩集家の遺産相続問題に巻き込まれる物語。この渦中の人物となる、5人のキャラクターを演じる豪華俳優陣、最新ポスターが解禁となった。

“広島編”のヒロインで自らも相続人の狩集汐路を演じる原は、メインキャストで唯一オーディションから役を勝ち取った。「ドラマを一ファンとして毎週とても楽しみにしていましたので、どうしても受かりたい! という強い思いでオーディションに参加しました。そして、狩集汐路として参加することができて、夢がかない本当にうれしかったです」とコメント。「物心ついた時からずっと長かった髪の毛を30センチ程切り撮影に臨みました」と余念のない役作りを明かした。

汐路のいとこの赤峰ゆらを演じる柴咲も「原作ではクールな印象のゆらさんでしたが、今回の撮影では感情の起伏多めで演出していただきました。原作の雰囲気は守りつつ映画ならではの楽しみ方ができるのではないかと思います」と振り返り「待ち時間の共演者の方々との深夜のゲームが忘れられません」と撮影中の思い出も明かした。

また、狩集家お墨付きの弁護士の孫であり、汐路の初恋の相手でもある車坂朝晴を松下、汐路とゆらのいとこの狩集理紀之助を町田、同じくいとこの波々壁新音を萩原が演じる。

同作は主人公のただの大学生が、時に優しく、時に鋭い魔法のようなおしゃべりだけで事件の謎を解き、登場人物たちが抱えるさまざまな悩みまで解決していく新感覚ミステリー。

田村由美氏の大人気漫画を原作とした同作は、22年1月期のフジテレビ系連続ドラマ「月9枠」で放送され、22年日本民間放送連盟賞・番組部門テレビドラマで優秀賞を受賞した。

◆松下洸平コメント

「ミステリの撮影がある日は、ちょっとワクワクしていた自分がいます。初めましての方ばかりでしたが、芝居のことやたわいのない話をたくさんしました。原作を読まれた方もそうでない方も楽しんで頂けると思いますので、是非劇場でお会いしましょう!」

◆町田啓太コメント

「理紀之助は広島を舞台にした今回のストーリーの中でもとても魅力的に感じる登場人物のひとりで、実際に演じれば演じるほどより好きになりました。整くんのように菅田くんが僕たちの心を解してくれたのだと思いますし、なんだか温かい気持ちで過ごさせてもらえた期間でした。ご覧になったとき、どんな心持ちになってもらえるのか、楽しみでなりません」

◆萩原利久コメント

「新音という役を演じるうえで方言があることを聞いたので、一筋縄じゃいかないなと思いました。たくさん学ぶことができ、撮影が進んでいくにつれダチョウの話をしたり、だんだんと本当のいとこのようなコミュニケーションが取れていたんじゃないかと思います。たくさんコミュニケーションをとりながら丁寧に作りあげていった作品です。ぜひ劇場で見てもらいたいですし、世界観を楽しんでもらいたいです」