3月19日に行われた、日向亘(19)のファースト写真集「5W1H」(講談社)発売記念イベントを取材し、俳優としての目標を語る姿が印象的だった。

日向は19年に、所属事務所ホリプロの「メンズスターオーディション」でグランプリを獲得し、21年公開の映画「太陽は動かない」で俳優デビュー。その後はテレビ朝日系「仮面ライダーリバイス」などで話題を呼んだ。

初写真集はデビュー作のロケ地、三重県答志島で撮影。およそ130ページの写真集を手に「15歳で初めてお芝居をさせていただいて、それから3年後の18歳の時に写真集を撮らせてもらって、19歳を迎えてのタイミングで発売させていただけてうれしいです」と笑顔で喜んだ。

記念撮影では、カメラマンからの「なにかポーズありますか?」との声掛けにあたふたする姿がほほ笑ましかった。さらに好きな女性のタイプを聞かれると「字がきれいな方を見るとすてきだなと思う」と明かし、照れ笑いしていた。

今月19歳となった日向は今年1年の目標を「20代に差しかかるので、たくさん失敗できるし、たくさん怒られることも出来ると思うので、今のうちにたくさんのことを学んで吸収して、これからずっと役者を続けたいという夢があるので、たくさん吸収できる1年にしたい」と芝居への熱があふれていた。この日の取材では「学んで」「吸収して」という言葉を何度も繰り返していた。

「本当にお芝居が大好きなのでこれからもたくさんの芝居に出続けていろんな役と出会って成長していい大人になりたい」と語る日向は、少し前までは高校生だった。

撮影のスケジュールと勉強時間の両立には苦労したというが「高校を卒業して、人としてしっかりした人間になりたいとも思うし、ここでしか学べないこともあると思うので経験したいというのがあったので必死に勉強して仕事と両立しました」と振り返る。

最近ではTBS系連続ドラマ、日曜劇場「Get Ready!」で闇医者チームの若き万能ハッカー・スペード役を演じ、4月からはTBS系連続ドラマ「ペンディングトレインー8時23分、明日 君と」(金曜午後10時)で名門校に通う成績優秀な医者志望の高校生を演じる。

「Get Ready!」では事務所の先輩であり、日向が憧れの俳優だと明かした妻夫木聡(42)が主演だった。「デビュー当時からずっとお世話になっていて、今回初めて現場でご一緒にさせてもらって、現場でのたたずまいとか座長として現場を引っ張る姿、お芝居を直で見させてもらって、余計にこの人の背中を改めて追いかけたいなという気持ちが強くなった」と目を輝かせていた。

ネクストブレーク筆頭株であろう日向だが、出演作が増え「街で気付かれる?」と聞かれると「気付かれることがあまりなくて、そこはもっと頑張りたいなと思います」と苦笑い。勝手ながら、その日は近いだろうと思った。次世代のスターに注目していきたい。【加藤理沙】