「りゅうちぇる」から改名したryuchell(27)が23日、東京・代々木公園で開催された、アジア最大級のLGBTQのイベント「東京レインボープライド」のステージで、約4年ぶりのアルバム「ハートT愛me Ma心nハート」などの楽曲を披露した。

この日のyuchellは金髪で、両肩を出した短いワンピース姿で登場すると、檀上で存分に踊りも披露。客席から「かわいい」と、相次いで声援を浴びた。

東京レインボープライドは、LGBTQをはじめとした性的少数者の存在を社会に広め、全ての人がより自分らしく誇りを持って前向きに生きていく社会の実現を目指し、12年から同公園周辺で開催されてきた。ryuchellは、ここ5年、司会などで関わってきたという。

ステージ中は終始、笑顔だったが、最後の曲「Beautiful Dreamer」を歌唱する前のMCでは、声を詰まらせながら自らの思いを語った。

「私も正直、あまり生き方は上手じゃなくて、自分の中で愛を探し続ける人生ではありますが…。皆さまの中でも、そういう生き方をしたい…でも、してしまったら、ちょっと世の中とズレてしまうんじゃないかとか、自分の色らしく生きていくのが当たり前に出来ない人もいると思うんですよね」

「愛する人と、ずっと一緒にいたいと言うのが、自分の中で勇気が出なかったり…。私は人が人を愛するということ、愛というのに決まった形や決まった道というものはないと思っています。皆さまの、それぞれの心の中に、必ず愛や幸せの形が、存在すると信じています」

さらに、ryuchellは「大好きな人と、愛する人としか出来ない色、愛の形を選べる権利…そして私自身も、それをしっかり信じて歩んでいく決意をしましたので」と言及。具体的には触れなかったが、22年8月25日にモデルのpeco(ぺこ=27)と離婚し「新しい家族のかたちで過ごしていくことになりました」と報告してから今日までの、自らの歩みについて発言したとみられる。その上で

「皆さまにとっても、勇気がいることだったり、これから愛について貫いていくことについて大変なことがあっても、自分の心の中にルールがあるということ、そして自分の心にしかない愛や幸せがあるということ」

「自分の心に、しっかり目を向けて自問自答してあげて、秘密を抱える選択肢を選んでも良いけど、どこか居場所を作って、愛というものを諦めないで生きていって欲しいと思います」

と訴えた。