45歳で22日に急死したお笑いコンビ「青空」の須藤理恵(すどう・りえ)さんをしのび、野球ファン仲間で、大先輩の漫才師、ザ・ぼんち里見まさと(71)ら芸人仲間が27日、悲痛な声をあげた。

まさとは、この日、大阪市内で行われた通夜に出席したとみられ、自身のツイッターに「今 青空 須藤に、順番が違うぞと叱ってきました。いいお顔でした」と投稿。「もう野球談議が出来ない事を、未(ま)だ受けとめれていません。ご冥福をお祈り致します」とつづった。

須藤さんはNSC(吉本総合芸能学院)大阪校17期生。97年4月、同期の岡友美(45)と「青空」を結成。しゃべくり漫才コンビとして、テレビだけではなく、舞台でも活躍。芸人仲間からの人望も厚かった。

野球好きがこうじて、野球ファンが集うイベント「野球狂ブルース」を定期開催するなどし、近鉄をはじめ熱烈な野球ファンのまさとも認めるほどの“野球愛”を発揮していた。

NSC同期、ザ・プラン9のヤナギブソン(47)もこの日、ツイッターに長文をアップ。須藤さんは5月9日、宮川大助・花子がNGK復帰した公演にも出演しており「さすがに突然すぎてびっくりしました」。続けて「最近須藤に会ったという同期の元芸人の友達も、その時は全く元気だったって言ってたので。いろいろ思う事はあるけど、よく言葉にできない。周りの人が亡くなる経験は今まで何回もあるけど、45歳は若い。残された周りの人達もつらいなぁ」と苦しい胸の内を吐露した。

ヤナギブソンは両親、祖父母ともに亡くしており、自宅にある仏壇に語りかける日常だといい「須藤の事を知ってる人は、たくさんいるので、みんな代わりばんこでいいから、誰かが思い出したり、語り合ったりして彼女の人生を忘れないように出来たらと思います」と書き込んだ。

「青空」としては、6月19日に大阪・道頓堀でのライブ予定もあったが、所属事務所によると「現時点でどうするかは未定」だという。

告別式は28日午前11時から、大阪市鶴見区鶴見1の6の128「大阪市立鶴見斎場」で行われる。喪主は、母の須藤千津子(すどう・ちづこ)さん。