脚本家の三谷幸喜氏(61)が3日、総合司会を務めるTBS系「情報7daysニュースキャスター」(土曜午後10時)に出演し、2日に訃報が公表された元タレント上岡龍太郎さんが、07年に相方の横山ノックさんのお別れ会で贈った言葉を「あらゆるスピーチの中で最も優れたスピーチ」と大絶賛した。

三谷氏は面識こそなかったものの、上岡さんの残した「19歳から25歳で得た知識で残りの人生が決まる」という言葉に「僕(の人生)は本当にその通り」と納得したように重ね合わせ、「ひとつ、すばらしい仕事」として、ノックさんのお別れ会での上岡さんのスピーチを紹介した。

三谷氏は「横山ノックさんが亡くなって、そのお別れの会があって。上岡さんは引退されていたんだけど、久々に出てこられて、そこでスピーチをされるんですよ」と状況を説明すると、「そのスピーチが本当にすごくて、あらゆる弔辞、というか、あらゆるスピーチの中で最も優れたスピーチだと僕は思うんですけど。一切台本を見ずに、メモを見ずに」と感服しながら振り返った。

「ものすごく構成されていて、笑えて、泣けて、感動して」と完成度の高さとともに「ノックさんって、亡くなる前、事件を起こされて、良い評判ではなかったんだけど、あのスピーチを聞くと、みんなノックさんを好きになる。そこまで計算されて作られた、すごいスピーチなんですよ」と語った。

番組ではその後、上岡さんのスピーチの様子を放送。「あなたは僕の太陽でした。あなたの熱と光のおかげで僕は育ちました」と始まり、「大阪府知事から最後は被告人」と笑いあり、最後は「そしてノックさん、本当にさようなら」と、つぶやくような涙声で締められたスピーチを紹介した。