安達祐実(41)が6日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで行われた「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」オープニングセレモニーで、高校2年の娘を持つ母の思いを、演技に込めたと明かした。

安達は、映画「アイスクリームフィーバー」(千原徹也監督、7月14日公開)のスピンオフ作品で、ショートショート フィルムフェスティバル&アジアのオンライン会場で公開中の短編映画「I SCREAM FEVER」に出演。映画2本目にして初の主演を務めた、南琴奈(16)演じる思春期の娘の母親を演じた。「私は実際、高校生の娘がおりますので、普段の感じを取り入れながら演じられました。(思春期の娘は)どうしようもない部分はあるけど、憎めない部分がある。高校2年の娘です」と語った。

ショートショート フィルムフェスティバル&アジア代表の別所哲也(57)から「つい、この間までちっちゃい子供だったのに」と驚かれると、安達は笑みを浮かべながら「思春期って理由なく不機嫌なとき、あるじゃないですか? そのスタンスは、私も理解できるので」と、母の顔を見せた。別所から「今度、教えて。13歳の娘がいて、思春期で大変なんです」とリクエストされると笑みを帰した。

南は「『好きな人が居たら目いっぱい愛情表現した方が良い』という、お母さんのセリフ、その通りだと思った」と役どころとセリフに共感したと振り返った。アートディレクター、グラフィックデザイナーとして著名な千原徹也監督(47)は「普段はデザインをしています。挑戦として映画監督をやりたかった。普通にやると、負けちゃいますから…デザイン。デザインの面白さを楽しんでもらえるような、切ない映画が出来たと思う」と胸を張った。

「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」は、04年から米アカデミー賞公認となったアジア最大級の国際短編映画祭。インターナショナルカテゴリーが25周年、アジア・ジャパンカテゴリーが20周年を迎える本年は「UNLOCK」がテーマ。20年からアカデミー賞候補枠が4枠となっており、16年みは「合掌」が米アカデミー賞短編実写部門でオスカーを獲得した。