24年度前期のNHK連続テレビ小説「虎に翼」に、松山ケンイチ(38)らが出演することが2日、同局から発表された。松山は朝ドラ初出演となる。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官となる三淵嘉子さんがモデルの物語で、ヒロイン役を伊藤沙莉(29)が務める。今回発表されたのは、寅子の法曹としての歩みに大きな影響を与える「法の世界」の先達たち。松山は司法の独立を重んじる気鋭の裁判官・桂場等一郎役を演じる。堅物で腹の内を決して見せないため、周囲の人々もつかみきれず、寅子に対しても女性が法律を学ぶことに疑問を呈する役柄だ。

初の朝ドラ出演にもなる松山は「このたび出演させていただくことになり、とてもうれしく思っています。僕は15年前から朝ドラに出演することを目標に俳優活動を続けてきました。このタイミングで目標が達成されたことを考えると、活動を続けていくことが大切な事だと、改めて感じました。視聴者の皆さまの心に残るよう僕自身も楽しんで演じていけたらと思います」とコメントした。

また、高名な法学者で、「法の世界」における寅子にとっての「生涯の師」となる穂高重親役を、小林薫(71)が演じる。小林は「キャスティングも楽しみな方たちばかりで、今からワクワクしています。現場の空気にも早く慣れて、足手まといにもならないよう努めたいと思っております」。ヒロイン役の伊藤も「思わずガッツポーズをしてしまうほどの憧れの大先輩方のお名前をお聞きして良い緊張と興奮に揉まれております。どっしり構えたいところですが慎重に丁寧に楽しく寅子ができたらいいなと思っています」とコメントした。