伊藤沙莉が主演するテレビ朝日系ドラマ「シッコウ!!~犬と私と執行官~」(火曜午後9時)の第8話が5日に放送され、平均世帯視聴率8・2%(関東地区、速報値)だったことが6日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は4・6%だった。

前回の世帯は6・8%、個人は3・8%だった。

家の明け渡しや貴金属の差し押さえなど、裁判所で出された結論が実現されない場合、それを強制的に執行する「執行官」を題材にした物語。伊藤は、織田裕二ふんする執行官の小原樹に「犬に好かれる能力」を買われ、執行補助者となる吉野ひかりを演じる。伊藤のゴールデン帯連ドラ初主演作となる。

◆第8話のあらすじ

小原樹(織田裕二)のもとに、19歳の女子学生への執行事件が舞い込む。19歳でも成人扱いで借金ができるようになったため、近年このようなケースが増えているのだと、小原は吉野ひかり(伊藤沙莉)に説明する。

そんな小原から、ある贈り物をもらうひかり。自宅に帰って包装紙を開けると、出てきたのは「こども六法」と文庫本の「老子」。「法律をよく知りたいという友」への小原からのサプライズプレゼントだった。「きっと君を守る盾と闘う武器にもなる」という小原の言葉を胸に、ひかりは「こども六法」を熱心に読み始める。

翌日、19歳の女子学生・白河杏奈(幸澤沙良)の自宅へ動産執行に向かった小原とひかり。杏奈の母・登和子(筒井真理子)は、娘が借金していることに信じられない様子を見せるが、帰宅した杏奈が逃げ出そうとしたことで、事実を受け入れ、動産執行に応じる。

登和子が借金の理由を尋ねるも、「女子大生はお金がかかる」とはぐらかす杏奈。実は杏奈は大学内で横行している投資詐欺に遭っていた。親にも借金がバレ、裁判所まで来たことで追い詰められた杏奈は、個人間での金銭の貸し借りをする掲示板「ちょぴっと融資」を紹介される。金を貸す代わりにいかがわしい行為を要求することでトラブルが多発しているという個人間融資。手を出すか迷う杏奈をたまたま見かけたひかりは、「困っていることがあるなら相談に乗る」と声をかけるのだった。