第36回東京国際映画祭ラインアップ発表記者会見が27日、都内で行われ、コンペティション部門15作品のうち邦画が3本、選出された。

<1>小松菜奈(27)松田龍平(40)のダブル主演「わたくしどもは。」(富名哲也監督)

<2>稲垣吾郎(49)主演「正欲」(岸善幸監督、11月10日公開)

<3>「曖昧な楽園」(小辻陽平監督)

「曖昧な楽園」の小辻監督は、東京国際映画祭への参加経験を聞かれ「参加したことはありません。雲の上のような映画祭」と評した。そして「スタッフ、俳優ののアイデア、力で作った。直前までリハーサルしながら広げていった。小さなチームだが、素晴らしいスタッフが関わった」とスタッフに感謝した。

「わたくしどもは。」は、世界3大映画祭の1つ、ベネチア映画祭(イタリア)が新鋭監督を支援するプロジェクト「iennale College Cinema2018-2019」インターナショナル部門9作品のうち、日本から唯一選ばれた企画だ。富名監督は「プロデューサーが私の妻で、夫婦で作った。作品は、俳優は豪華な方だが、クルーも少なかった。この機会にワールドプレミアで見てもらえたら」と期待した。

市山尚三プログラミング・ディレクターは「例年より、クオリティーが高く、出品本数も多かった」と説明。また「西湖畔に生きる」(グー・シャオガン監督)「ロングショット」(高朋監督)「雪豹」(ベマ・テツェン監督)と、中国映画が3本、入ったことについて指摘。「去年、1本も入らなかった中国から3本。強力なのがあった」と語った。