英国のヘンリー王子(39)とメーガン妃(42)夫妻が、ドイツ・デュッセルドルフで開催された、王子が設立した負傷兵士らのための国際スポーツ大会「インビクタス・ゲーム」が閉会した後、ポルトガルを極秘で訪れ、休暇を楽しんでいたと報じられた。現地で暮らす王子のいとこのユージェニー王女夫妻と会っていた可能性が取り沙汰されている。

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ヘンリー王子は英ロンドンで行われた慈善団体のイベントに単身で出席した後、ドイツ入り。現地で妃と合流し、16日の閉会式まで2人そろって会場を回って選手に声援を送る姿が目撃されていた。

英デイリー・メール紙によると、2人は自宅のある米カリフォルニア州に戻る前にポルトガルに立ち寄り、首都リスボンの南に位置するアレンテージョン地方の小さな村メリデスにある高級ゴルフリゾートに宿泊していたという。海岸沿いのリゾートで、20日に出発するまで数日滞在していたと伝えている。

父チャールズ国王や兄ウィリアム皇太子をはじめとする英王室メンバーとの確執が取り沙汰される王子夫妻だが、幼い頃から仲が良かったユージェニー王女は王子の唯一の味方だと言われており、メーガン妃との相性も悪くないとされている。そんな王女は現在、夫の仕事の都合で英国とポルトガルを行ったり来たりの二拠点生活を送っており、夫妻が滞在したリゾートの近くにポルトガルの自宅があるという。王女は、ヘンリー王子夫妻の米国の自宅を訪問したこともあるだけに、現地でひそかに会っていた可能性が高いと同紙は伝えている。

夫妻のポルトガル訪問は「超極秘作戦」で、2人のボディーガードを伴い、20日に英ロンドン経由で帰国する姿がキャッチされるまでメディアに気づかれることはなかったとポルトガルのメディアが伝えている。報道を受け、アレンテージョン観光局の長官は王子夫妻の滞在を認め、アレンテージョンが国際的に認められることを喜ぶコメントを出している。

王子はインビクタス・ゲーム終了後に、英国でチャールズ国王と和解に受けた直接協議を行う可能性が取り沙汰されていたが、国王との和平交渉ではなく、気心知れたいとこと楽しい時間を過ごしていた可能性が高そうだ。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)