ジャニーズ事務所が2日、創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題をめぐり都内で会見を行い、社名変更を正式発表した。東山紀之社長が「社名を変更します」「ジャニーズ事務所を解体する」と述べ、「10月17日をもってSMILE-UP.(スマイルアップ)とします」と新社名を明かした。創業から60年以上続き、広く世の中に浸透し認知された「屋号」が変わることとなった。

同事務所は今後、マネジメント業務から撤退。被害者の補償などに携わった後、閉じる方向。前社長の藤島ジュリー景子氏は井ノ原快彦が代読する形でコメントを発表し「ジャニーズ事務所は廃業する」とした。

先月7日の会見ではジャニー氏の性加害を認め、被害者に謝罪した。ただ、新社長の東山紀之は「ジャニーズというのはもちろん創業者の名前であり、初代のグループの名前でもありますが、タレントが培ってきたエネルギーやプライドでもあると思います。名前を変えて再出発したほうがいいのかもしれません。ただ、僕らはファンの方に支えられている。イメージを払拭できるようにみんなが一丸となって頑張っていくべきだと、今は判断をしています」などと、社名存続の意向を明かしていた。

同日以降、所属タレントを広告などに起用する企業が相次いで契約見送りなどを発表。NHKが新規出演依頼を行わない意向を発表するなど、テレビ各局のキャスティングにも影響している。先月19日、取締役会を開いたジャニーズ事務所は、公式サイトで社名の変更を示唆していた。

【動画】ジャニーズ事務所が社名変更「SMILE-UP.」東山紀之社長「解体する」