元NHK職員で「お笑いジャーナリスト」として活動する芸人たかまつなな(30)が3日までにX(旧ツイッター)を更新。芸能事務所やテレビ局の“圧力”について、自身の経験を交えつつ「メディアがジャニーズ事務所だけを叩くのに私は強烈な違和感を覚える」と私見をつづった。

たかまつは【事務所を独立したらどんな圧力がかかるのか】と見出しを付け、自身が所属していた芸能事務所を辞めた際の経験を振り返った。周囲からは「芸能界で活動できなくなる」「干される」と心配されて止められたが、事務所からの圧力などはなく、応援されたといい「これはラッキーだったと思う」。ただ、テレビ局はたかまつを起用する際に、辞めた事務所に連絡をしてお伺いを立てていたといい、「私をキャスティングすることで、その芸能事務所と問題がなく取引できるのか、面倒をおこしたくないなどを想定していたのだろう」と推察した。

こうした経験から「メディアがジャニーズ事務所だけを叩くのに私は強烈な違和感を覚える。ジャニーズを辞めたタレントがテレビから出れないのは内部でどんな会議があったのか? 圧力なのか、忖度(そんたく)なのか」と、ジャニーズ事務所を退所したタレントに何らかの圧力が加わっていたのではないかとされる疑惑に言及した。

「もし元ジャニーズの人が活躍できる場があったら、性被害をもっと告発しやすかったり、ジャニーズをやめる選択をできた人がいたのではないか」と思いをめぐらせ、「『ジャニーズをやめたら、干されるから我慢しよう』と、夢見る若者やこどもたちを搾取したメディアは加害者側だ」と指摘。この問題に関してメディアは自己検証すべきだとし、「性加害を知っていた人は社内にどのぐらいいたのか、知っていたならなぜ報じられなかったのか、ジャニーズのタレントが退所後どのような議論が行われたのかなど。第三者をいれてメディアが調査するべきだと思う。コメンテーターの皆さん、これぐらいちゃんと地上波で言ってほしい」と訴えた。