タレント松尾貴史(63)らが28日までにX(旧ツイッター)を更新。岸田文雄首相が、自民党の杉田水脈衆院議員の差別的言動に「コメントを控える」などと発言したことに疑問を呈した。

岸田首相は27日の参院予算委員会で、アイヌ民族に関する発言で法務当局から人権侵犯認定を受けた杉田議員について「議員の発言に一つ一つコメントすることは控える」と、正面からの回答を避けた上で、「政治家は影響力を十分に自覚し、自らの言動について説明責任を果たしていくことが重要だ」とし、「アイヌであることを理由として差別する。こんなことはあってはならない」と述べた。

松尾は「言うべきことも言わず、すべきこともせずに、なぜ『控える』だけなのか」と首相の発言に疑問を呈し、「『控え』させるべきは差別主義者の狼藉でしょう」とした。

また、元参院議員でジャーナリストの有田芳生氏は自身のXで、「控えてはダメでしょう。自民党の総裁は岸田文雄総理。その自民党が擁護してきたのが杉田水脈議員。人権侵犯が法務省から認定されても見苦しい言い訳を繰り返し、いま。岸田政権は国際的な人権基準に照らしても失格だ。次期総選挙では差別主義者を公認すべきではない」と厳しく批判した。

ジャーナリストの江川紹子氏は自身のXで、岸田首相の今回の発言について「一般論を言ってるだけ」と指摘した。