主演吉岡里帆(30)、恋の相手役を永山瑛太(40)が務めるカンテレ制作フジテレビ系連続ドラマ「時をかけるな、恋人たち」(火曜午後11時)の第10話が12日に放送され、平均世帯視聴率2・2%(関東地区速報値)だったことが13日、ビデオリサーチの調べで分かった。第1話から2・9%、2・6%、2・3%、1・9%、2・2%、2・1%、2・3%、2・1%、1・9%だった。平均個人視聴率は1・3%で、第1話から1・5%、1・4%、1・6%、1・0%、1・3%、1・2%、1・3%、1・2%、1・2%だった。

吉岡は主人公の常盤廻(ときわ・めぐ)を、永山は恋の相手役・井浦翔(いうら・かける)を演じ、今回が初共演となる。タイムパトロール隊のメンバーとして、時をかけてくる恋人たちを取り締まりながら、時空を超えた本気の恋をするタイムパトロール・ラブコメディー。脚本は時間SFを得意とするヨーロッパ企画・上田誠氏のオリジナルとなる。他にも伊藤万理華、シソンヌのじろう、石田剛太、西垣匠らが出演する。今作が放送されている火曜午後11時開始の30分枠は、カンテレが「火ドラ★イレブン」と名付け、今年4月から新設された。

▼第10話のあらすじ

未来の情報を過去に売っていた犯人は八丁堀(シソンヌ・じろう)だった。仲間が罪を犯したことにショックを受ける和井内(石田剛太)や天野(伊藤万理華)の前で、八丁堀は自らの背信行為をわびる。しかし事態はそれだけにとどまらず、八丁堀が自然食品の密輸をしていた時空犯罪団をほう助していたことも判明。そのせいで、廻が広告ビジュアルを手がけていた新商品「ゆずこしょうキャラメル」のユズの価格が高騰し、急きょ、かぼすで代用することが決まる。

当然、ポスターやPOPはすべて「かぼすこしょうキャラメル」で作り直さなければならない。すると廻は、何の手違いか、以前にかぼすバージョンのデザインが届いたことを思い出し、あれは未来の自分によるつじつま合わせだったのだと気づく。そして自らも、ひと月前に行き、「かぼすこしょうキャラメル」のデザインを発注しようとするが、未来から監査員(津田寛治)が来ることもあり、これ以上違法トラベルをするのは良くないと天野に止められる。

廻が過去に行けば、2人は間違いなく記憶を消され、今度こそ会うことは許されない-それだけは何とか阻止したい翔もまた、廻を必死で止めるが、責任者として仕事をまっとうしたい廻は、「私たちだけが幸せになっても、意味ないから」と、翔を残してタイムボードで過去に消えてしまう。過去に戻った廻は、仕事以外にも次々とつじつま合わせをしていく。