日本文学研究者のロバート・キャンベル東大名誉教授(67)が25日、X(旧ツイッター)を更新。22日に行われた「第56回ミス日本コンテスト2024」で、ウクライナから日本に国籍変更したモデルの椎野カロリーナさん(26)がグランプリに輝いたことへの批判を一蹴した。

キャンベル氏は、両親がウクライナ人の椎野さんのミス日本グランプリ受賞について「国籍が日本であっても、彼女は帰化人です。文化的に日本を代表しません」などとした一般ユーザーの投稿に反応。

「どこの馬の骨とも知れない誰それが自分のアイデンティティに誇りをもって社会で活動しようとする若者の『文化的代表』資格を云々すること自体、片腹痛い」と反論し、「国籍を取得した翌日から彼女は、日本人」と説明。「日本人が代表できない日本文化は、何?」と疑問を投げかけた。

椎野さんはウクライナで生まれ、5歳で来日。昨年に日本国籍を取得した。元々永住権があったため国籍変更する必要はなかったという。昨年9月のインスタグラム投稿では、ミス日本にエントリーした思いや、日本人として帰化し、父親の名字である「椎野」を取って本名としたことなどを報告し、「本当の意味で日本人になれたことをとても嬉しく思っております」と喜んでいた。SNS上では、ミス日本なのに両親がウクライナ人の椎野さんがグランプリを獲得したことに疑問を呈した投稿が拡散され、議論が白熱している。