昨年10月にAKB48を卒業した湯本亜美(26)が26日、都内で会見を行い、東京女子プロレス「GRAND PRINCESS,24」(3月31日、両国国技館)でプロレスデビューすることを表明した。元公務員という異色の経歴で、女優としても活動するプロレスラー角田奈穂(36)とタッグを組み、チームとして出場する。

テレビ朝日系「豆腐プロレス」(17年)にも出演した湯本が、1人のレスラーとしてリングに上がる。昨年12月に角田と舞台で共演したことが、プロレスデビューのきっかけとなった。会話の中で「豆腐プロレス」が話題に上がったことで話が進み、実現。ドラマの反響の大きさも、湯本を後押しした。「(役名の)『コマネチ』をやっていく過程で、積み重ねていった努力を試合で発揮するときに、見ている方に『感動したよ』とか言葉を頂いた。勇気を与えられる存在になれたら、と思って今回もう1回やってみようと思いました」と決意を明かした。

同ドラマでは、空中戦が得意のリングネーム「コマネチ湯本」で出演。実際にやってみたい技も「アクロバットが得意なので、バク転だったり、リングで跳ね回るような技をやりたい」と役柄さながらの意気込み。「おてんば娘ってお母さんから言われているので、ピョンピョンした技をやってみたいなと思います」と意欲満点。現在は基礎練習の真っただ中で、体作りや受け身の練習に励んでいる。角田も「ポテンシャルはめちゃめちゃ秘めていると思う」と太鼓判。入場曲は「アクロバットを生かした技をやりたいので、テンションが上がるような曲にしたいです」と湯本も、牙を研ぐ準備を着々と進めている。

同ドラマに出演したSKE48の荒井優希(25)も、プロレスラーとして東京女子プロレスに参戦し、現役として活躍中。湯本は3月31日以降の出場は未定。「うまく両立していけたらいいなと思います」とし、荒井については「チャンピオンですし、尊敬する先輩」と話した。

デビュー戦まであと残り約1カ月。「奈穂さんが隣にいてくれるという安心感もあって、一緒に試合をする日が今から楽しみです。見ている方々に勇気を与えたいのが一番大きい」。角田も「両国国技館という大舞台で一緒に同じリングの上に立つことができるきっかけを作ることができて、(芝居とプロレス)二足のわらじをやってきて良かった。意味を生み出すことができてすごくうれしい」と笑顔。ステージを舞台からリングに変えて共闘する。

◆東京女子プロレス 2012年に設立された女子プロレス団体。所属+レギュラー参戦選手は27名。SKE48の荒井優希も参戦中。

◆湯本亜美(ゆもと・あみ)1997年(平9)10月3日、埼玉県出身。13年にAKB48に15期生として加入。23年にグループを卒業。趣味は体を動かすこと、ダンスなど。特技はダンス、アクロバット、マット運動