シンガー・ソングライター川嶋あい(38)が1日、徳島県立徳島商業高校の卒業式にサプライズで参加し、卒業生に向けて自身の代表曲「旅立ちの日に…」を歌唱した。生徒たちはあふれる涙を抑えきれなかった。

野球部のエースで主将、昨夏チームを甲子園に導いた森煌誠さんは「歌がとてもお上手で本当に感動しました。とても素晴らしい方」と感激の様子だった。

川嶋の卒業式サプライズライブは05年から始まり、全国の中学・高校を対象に公募で募集した学校の中から1校で毎年開催。だが、今回はその一環ではなく「特別編」として開催した。訪問のきっかけはPTA役員からの手紙。川嶋の大ファンだった生徒が病に倒れ、学校行事へほとんど参加できなかったので、その生徒を全員で励ましたいという内容だった。

川嶋は「卒業生全員でご病気になられた生徒の方のためにも、一緒にみんなで練習して合唱したいという思いがあるってことを聞いて、本当にすごく歌いに行かせていただきたい、一緒に歌いたいなあと思いました」と駆けつけた理由を説明した。

卒業生に向けては「自分らしさを一番大切にして、無理をせずに。今後の人生をゆっくり歩いていって欲しいなと思います」とエールを送った。