「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」など、日本を代表する少年漫画の第一人者として知られる、漫画家の鳥山明さん(とりやま・あきら=本名同じ)が3月1日に急性硬膜下血腫で亡くなった。68歳。

急性硬膜下血腫とは、頭蓋骨の下で脳を覆っている硬膜と脳の間に、出血した血液が急速にたまり、脳を強く圧迫する症状。脳の表面の血管の出血が原因であることが多い。

原因が転倒などによる頭部外傷であることが多く、高齢者に起こりやすい。意識障害や半身まひなどもしばしば発生する。手術で血腫を取り除くのが主な治療法だが、硬膜の外の出血で起こる硬膜外血腫より、生命の危険や後遺症がある場合が多いとされる。

数週間から数カ月、時間をかけて徐々に出血する症状は慢性硬膜下血腫と呼ばれる。

【関連記事まとめ】鳥山明さん死去、各界で巻き起こる悼む声 英BBC「史上最も影響力ある漫画」