漫画やアニメ、エンタメ界の訃報が相次いでいる。アニメ「ちびまる子ちゃん」で主人公・まる子の声を務めている声優TARAKOさん(本名非公表)が4日未明に亡くなったことが9日、長年アニメを放送するフジテレビから発表された。63歳だった。

8日には「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」などの作品で世界的な人気を誇った、漫画家の鳥山明さん(とりやま・あきら=本名同じ)が1日に急性硬膜下血腫で急逝したことが公表されたばかり。約24時間後のこの日にも、国民的声優の悲しいニュースが伝わってしまう形となった。

訃報を受け、TARAKOさんと交流のあった声優らも哀悼の意を表した。人気アニメ「美少女戦士セーラームーン」のタキシード仮面や「名探偵コナン」の安室透を演じる古谷徹(70)は自身のX(旧ツイッター)で「TARAKOが急死したと知りました。鳥山明先生と連日の訃報にショックです。アニメの共演はなかったと思うけど、40年近く前から面識があったシンガー・ソングライター、舞台女優、声優と、その才能に感心していました。心からご冥福をお祈りします」と苦しい胸の内をつづっている。

TARAKOさんの死因は明らかにされていない。近年は闘病中だったという。最後の出演回は3月24日の「まる子、水の味がわかる?」の巻で、1時間放送を予定している。同局によると後任の声優、後任による放送開始時期については現在対応を検討中という。